人間関係の築き方

私は人間関係を築くのがとても苦手です。

初対面でも人見知りせず喋ることができるので、こんな風に言うと誰も信じてくれないのですが本当に苦手なのです。

はじめの内は難なく打ち解けられるのですが段々と自分の立ち位置が分からなくなって、知らず知らずのうちに一人で勝手にしんどくなったり、無意識に相手を傷つけてしまっているのかもしれません。

また親切にされると、それに対してどう返していいのか分からず変な距離感になってしまうこともあったと思います。

とにかく今だに変なところで遠慮したり、そこ?ってところで厚かましくなったり、自分では本当に意識していないのですが、相手からするとハテナな言動があるのだと思います。

すべて想像の見解なのは、私から去った人たちが実際どう感じていたのかは聞くことができないからです。

このような経験から、人間関係を構築することに無意識下にトラウマがあるようで、どうしても自分に自信が持てませんでした。

---------------------
また知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうかもしれない
失礼なことをしてしまうかもしれない
傲慢になってしまうかもしれない
相手のペースに引き摺り込まれて自分を失うかもしれない
---------------------
人間関係で悩むことが多かった私ですが、この歳になって徐々に人との付き合い方が、ほんの少しですが掴めてきたような気がします。

それはきっとハンドメイドが私に、人間関係を築くということがどういうことなのかを教えてくれたからだと思います。

この業界に勝手な理想像を描いていたときには分からなかったのですが、本気で活動している人たちの中に飛び込むことでぼんやりとしていたものが明確になった気がします。

当たり前のことなのですが、みなさん持ちつ持たれつ、ギブアンドテイク、自分ができることで他者に貢献する、感謝を忘れない、信用を得る、このような基本的なことがしっかりしている。

どうしても“なーなー”になったり、甘えが出たり、ふとした拍子に損得勘定が出たり、遠慮しすぎたり、無意識に嫉妬の感情が生まれたり……
人間関係を構築する上で邪魔なものが自分の中で出たり入ったりしていることに気がつかないから相手との距離がギクシャクしてしまう。

心理的な原因を知ると昔の自分はどれだけ自己中心的だったか……。

こんな私だから、今まで仲良くしてくれている古い友人たちには、本当になんて想いを伝えれば良いのか分からないくらい感謝しています。
ハンドメイドを始めてから今の今まで仲良くしてくれている作家仲間にも、いつも支えてもらっていてなんとお礼を言っていいのやら。

責任を持ってブランドを構築しようとしたとき、私は自分一人では何もできないことを知りました。

自ずと自分ができないことを誰かに依頼しなければならない。誰かに何かを頼めるようになるまで成長しなければと思っていたけれど、そんなことを言っていたら寿命を全うしてしまう。

そのとき初めて自分の無力さを感じたのです。そして助けてくれた人たちに心からの感謝を感じました。

きっと覚悟を決めてブランドを立ち上げた人たちも同じような経験をしてきたに違いない。
だから本気で努力している人のことを認めてくれる。手を差し伸べてくれるのだと思います。

今振り返ると、今まで縁が切れてきた人というのは自分の人生にとって必要のなかった人だったのかもしれない。それは相手にとっても同じことで、だから自然と離れたのではないかと思うのです。
去る者を追って自己嫌悪に苛まれる必要はなかったのです。私は私らしくあれば良い。相手に合わせすぎて自分が分からなくなっていた自分に気づきました。

自分で自分の道を切り開いてきた人、常に高みを目指して努力している人、そんな人たちは器が大きいです。その人たちの中に居られることが今は本当に有難い。

この場所にずっと居たいから私も信頼を失わないよう努力を続け、気負わず自分ができることで周りに貢献できるよう意識して、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。

そしていつか私がそうしてもらったように、誰かに同じことをできる人になりたい……。

そのためにまた自分磨きの旅に出ます。
亀の歩みだとしても。

cherouite〜シャルウィット〜

切りっぱなしで仕上げた布のアクセサリー モロッコの伝統的なラグ、ボ・シャルウィットの 自由でカラフルなデザインとの出会いから cherouiteは始まりました。

0コメント

  • 1000 / 1000