2021年を振り返る(リブランディング成功への道part.1)
思えば2020年1月。コロナですべてが麻痺しました。
この時期、経営者と呼ばれる人だけじゃなく個人物販の人たちも相当に苦しんだのではないでしょうか。
私も漏れなくそのうちの一人となりました。
それまでうれしいお声かけ等もありながら亀の歩みではあるものの製作・販売を続けていました。
ブランドをスタートさせてから6年と言えばベテランと呼ばれる領域に達してくる頃。そろそろ自信も付いてきたし2020年以降は全国に販路を広げ大きく売り出していこうと決意した矢先のコロナ。
それまで周りから見れば順風満帆に見えていたようですが、個人的には売上や知名度など悩ましいところが多々あったため、ここでなんとか挽回しなければと焦る気持ちがあったのです。
正直言ってインスタ上では前向きな投稿を心がけていましたが、実際は精神的に追い込まれていました。
次々と予定していたイベントが中止になる中、試行錯誤しながらネットで販売をしてみたりインスタグラムの発信を増やしたりしたのですが、なかなか思うようにできている実感が得られませんでした。
空気を掴んでいるように手応えのない空回りを実感しながら悶々としていたころ、以前イベントで出会って仲良くなり連絡を取り合っていた帽子作家さんがコンサルタントに転職するというので、お試し相談を受けてみることにしたのです。
そこでいろんな知識を教えてもらい自分の現状を客観視するきっかけを与えてもらいました。
大きく踏み出せば必ず結果が出せると背中を押してもらっているのに、ブランドを確固たるものにしたい欲もあるはずなのに、何をするにも弱気で後ろ向き、有りもしない縁を待つだけの依存心だらけな自分、自分を信じることができない自尊心の低い自分が居ました。
順序立てて現状を整理することで漠然と感じていたことが数字や実績という明確な指標になり、そのとき立たされていた立ち位置とぼんやり描く理想に大きなギャップがあることに気付くことができました。
“なんとなくでやっていてはダメなんだ”
“ラッキーな縁をただ待つだけではいけない”
それから教えてもらった知識を深めるために人生ではじめてのビジネス書というものも読みました。
経営について学んでいくうちに、ある日ふと「個展をやろう」と思い立ったのです。
個展を思い立った理由は、とある合同展示会(H.P.FRANCEが主催するrooms)に出たいという以前からの目標を現実にするためには何をすれば良いかを考えたときに、経歴欄に個展を開催した実績を書けたら箔が付くのではと考えたからです。
結果的にこれがすべての歯車を動かすきっかけとなりました。
個展をすることを決めたのが2020年10月。
商品を揃える時間、商品撮影の時間、紙物を準備する時間などを考えると半年は必要。開催はキリの良い新年度始まってすぐの春に決めました。
今まで本当はやってみたかったけれど経済的な問題や時間の問題など、主婦ならではの感覚で無意識のうちにブレーキをかけてしまっていたことを一度、全部書き出してみたのです。
すると自ずとやるべきことが後から後から頭に浮かび、そのための動きを取ることができました。
すべては自分の殻を破ることから始まるのです。
明確に目標を持って動いた先に道が開かれるのだということを体感した一年だった気がします。
つづく……
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