自己表現と他者目線
ハンドメイドに限らず何かを誰かに発信するときに必要なもの“他者目線”
自己表現と他者目線は相反するところにあるものだけれど、これがうまく噛み合うことで人の中にスッと入っていくセンスの良いものが生まれるんじゃないかと思っています。
アーティストじゃなくてもクリエイターじゃなくても、センスの良いものを生み出している人たちはたくさんいて、そういう人たちはとてもステキなオーラを持っています。
自分の周りで“この子センス良いな”、“友だちになりたいな”と思う人たちは、すぐに目に留まります。
そんな人たちのことを今までずっと観察してきました。
自分もあんな風になりたいと願っていたからです。
そうやって観察を繰り返してきて分かったのは、センスの良い人というのは生き方のセンスが良いのです。
特に意識することなく相手が喜ぶことを自然の流れのようにできたり、物を購入するときもそのときだけの欲求で選んだりしません。
自分に合うものが自分で分かっている。
だから人との付き合いでも、自分には合わないと思ったら“立つ鳥跡を濁さず”という言葉通り、キレイに相手から距離を取って去ります。
物を買うときに値段で引くことなく必要だと判断したらキレイにお金を払い、そしてそれを永く愛用します(愛でます)
自分の知識や経験になることにはお金を惜しまない。
手間のかかることでも結果、良いものになるなら時間と労力をかけます。
きちんとこだわりを持って生きているのに人にそれを強要しない。
相手のことを否定しないし、初めての人に構えるようなこともしない。
当の本人は自己嫌悪を感じて落ち込むこともあるだろうし、後悔することだってあるのだろうけれど、そんなネガティブな過去の経験にいつまでも囚われていない。
自分のキャパが分かっているから高望みはしないし虚勢も張らない。
センスの良い人というのは人間性がスマートで器が大きく前向きです。
そんな人は目の前のことに振り回されたりしない奥深さがあります。この人となら長く付き合いたいと思わせてくれる。
料理でもファッションでも映画でも、言葉では説明できない奥行きがあるものが私は好きで、その多くに自己表現と他者目線の融合があります。
センスの良い人も自己表現と他者目線の操り方が上手で、短絡的に人や物事を判断したりしませんし、自己反省を繰り返しながら何歳になっても謙虚で成長を続けます。そして自分の“直感”を信じている。
私もそんな人たちのようになりたい。
そして私がその人たちからもらったような安心感や勇気を、私も誰かに差し出せる人になりたい。
ハンドメイドを始めた理由はさまざまあるけれど、他者貢献できる自分に自己成長したいという思いもあったと思います。
ここの載せたブランドのキャッチコピー。
これはロゴデザインを依頼した際にcherouiteというブランドにかける思いや立ち上げた経緯、未来のビジョンを伝えた後、デザインプロデュースしてくださった方が参考として添えてくれたものです。
この言葉を読んで自分のブランドのことを改めて客観視できたような気がします。
cherouiteの理念と、それを受け取った人の生き方やポリシーがキレイに混ざり合ったときに、新しい価値が生まれることを信じて、他者目線を大切にしながらこれからも自己表現していきたいと思います。
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