センスの良い生き方

昨日、新シリーズのサイズに合わせて専用BOXをリサイズするため、打ち合わせに工房へお邪魔してきました。

昔ながらの活版印刷機や木製の版などが整然と並ぶインダストリアルでレトロな空間は、古物好きにはたまらなく萌える場所。

職人さんたちが一つ一つ手作業で仕上げるcherouiteの箱たち。

デザイナーさんや職人さんたちと抜群にセンスの良い空間で話をしていて、ふと考えたことが。

世の中には、なんでこれが?って思うようなものが爆売れしていたりします。

モノの価値が見合っていないから違和感を覚えて仕方ないのだけれど、これは見せ方の問題。

見せ方が上手ければ、なんてことないものが世の中に受け入れられて、もてはやされる。売れる仕掛けをしてあることに消費者は気付かない。私たちは無意識のうちに意識をコントロールされているんです。

そんな光景を何度となく見てきて私が思うのは、これからの消費者はそんなにバカかな?と。何十年も昔から変わらないマーケティングの型が型通りハマる時代も、そろそろ終わりが来る。

少なくとも私は、自分にとって最大限の価値のあるものを選び取るセンスの良い生き方がしたいと思っています。

そして、そう考えるのは私だけではないはず。

私がリブランディングを決心したとき、ロゴや箱のデザインをどこに依頼するのか、かなり迷いました。

けど最初に“ここにお願いしたい”と思った直感を信じて、勇気を出してこちらのデザイン事務所の扉を叩いて本当に良かったと、日ごとに感じています。

心の底からそう思えたとき、実際の価格以上の価値が自分の中に生まれるのだと思います。

自分らしく選んだ道は、たとえそれが失敗だったとしても後悔しない。

“センスの良い生き方”って、つまるところ“自分らしく生きる生き方”なんじゃないかなぁと。

cherouiteが生まれたきっかけも、自分らしく生きたいと心の奥で思っている人たちが、勇気を出して一歩踏み出すきっかけになれるようなアクセサリーが作りたいと思ったのが始まり。

私自身が人の目を気にしたり流行りに流されたりしてセンスの無い生き方をしてきた結果、苦しかったからこそ、自分から殻を破って自分自身で体現することができたら、それはきっと伝播すると確信してものづくりを始めました。

後付けのコンセプトじゃなく強い思いのこもったコンセプトは、これからも崩さずブランドの命になっていくと思います。

そして私のように勇気を出して自分らしい道を選ぶ人が一人でも増えれば、世の中はきっともっと良くなる。

地球環境や世界の平和なんて言葉にすると、ものすごく偉大なことのように感じるかもしれないけれど、それは小さい一歩、私たち一人一人の豊かな生き方からしか始まらないと思っています。

cherouiteがそんな一歩のきっかけになれたら、こんなに幸せなことはありません。







cherouite〜シャルウィット〜

切りっぱなしで仕上げた布のアクセサリー モロッコの伝統的なラグ、ボ・シャルウィットの 自由でカラフルなデザインとの出会いから cherouiteは始まりました。

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